2020-05-26
アンケート実施しました
今回、新型コロナウイルスの流行により、大きな影響を受けている病気や障がいのある子どもたちに必要な新しい活動を企画するために、アンケートによるニーズ調査を実施しました。
アンケート結果のまとめ、抜粋をご紹介します。
アンケートの結果から下記の課題があげられました。
- 病気や障がいのある子どもたちの「発達、療育、あそび、学習」を支える役割を担う、療育センター、児童発達支援事業、放課後等デイサービス、学校、リハビリテーションの利用が、新型コロナウイルスの流行により大きく制限されています。
- 新型コロナウイルスの流行後の保護者の心配・不安として、「子どものストレス、生活リズムの乱れ、発達の遅れ、学習の遅れ、リハビリテーションや運動の機会が減ることによる身体機能の低下、外出や家族以外の他者との関わる機会の損失」が多くあげられています。
- 新型コロナウイルスの流行による外出制限後、リハビリテーション専門職や学校から、十分な指導は受けられていませんが、ご家族が自主的に自宅で子どもの療育や学習やリハビリテーションに取り組んでいます。
- 現在、オンラインによる様々なサービス、プログラムが提供されており、病気や障がいのある子どもたちやご家族の利用率も高く、ニーズがあります。
これから、緊急事態宣言が解除され、新型コロナウイルスによる活動制限は軽減されると考えられます。しかし、病気や障がいのある子どもは免疫力や、感染症に対する抵抗力が低いため引き続き十分な警戒が必要であり、すぐに元の生活へは戻ることは難しいことが予測されます。
自宅生活、外出自粛にともない、オンラインによる動画配信(YouTubeなど)やプログラムは増えていますが、ほとんどが健常な子どもたちへ向けてつくられています。病気や障がいのある子どもたちの療育、あそび、学習は非常に個別性が高く、その子どもの特性やタイミングやスペシャルニーズに合わせて介入することが重要となります。しかし、そのようなオンラインのプログラムはまだまだ少ない状況です。
そこで私たちは、これまでの活動経験と専門性を活かし、病気や障がいのある子どもたちの特性に合わせて、スペシャルニーズに寄り添って厳選したあそびをオンラインを通じて届ける活動「デリバリーPLAY BOX」をスタートさせ、遊びの時間、楽しい時間、あそび方や療育のアドバイスを届けていきたいと考えています。
私たちの活動は写真撮影でもあそびでも個々のお子さんに寄り添って、じっくり関わることを大切にしてきました。今回も広くみなさんへの情報発信だけでなく、オンラインを通じて、個別にお子さんにやご家族にじっくり寄り添う活動をしたいと考えています。
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