家族写真を撮らせていただいた、しゅんくんのご家族から、感想をいただきました。
どんな教科書よりも、
どんな理論よりも、
本当に大切なこと、僕たちが目指すべき目標
その答えを教えてくれる、大切な言葉です
ご家族の想いを胸にこれからも本気で活動を続けていきます
ご家族より(以下感想)
自宅のベッドまたは、病院のベッドでしか過ごしたことのない息子。
在宅生活1周年を迎えて、やっと家での生活リズムはできてきたけれど、人工呼吸器24時間使用、肢体不自由な息子を連れてのお出かけはまだまだ難しい。
母である私にとって、家族写真を撮ることは憧れではあるけれど、写真館の予約、移動、撮影…出かけるなら、医療ケアグッズ全てを持参しなくてはいけない。忘れ物があったらどうしよう、途中で医療ケアが必要になったら気まずくならないかなと、考えただけでハードルが高くて諦めていました。
そんな時、もみじの家で撮影していただいたカメラマンの方からお聞きしたフォトプロジェクト。出張して自宅での撮影も可能とのこと、我が家が頼むなら間違いなくこれだ!とずっと心に決めていました。
昨年秋には、待望の第三子の女児が誕生し一段と賑やかに慌ただしくなった我が家。
冬には、息子が尿路感染症によりオペなども必要となり、入退院を繰り返していました。
春にやっと家族五人での生活が軌道に乗りはじめ、暖かく過ごしやすくなった季節を目標にやっとのことで、この度撮影が実現しました。
撮影の際には、どんな写真(集合写真や個人写真など)を撮りたいか、こんな風に撮ると素敵になるなど丁寧に話をしながら進めてくださるので、納得のいく撮影ができました。
5人で頭をくっつけて寝転んだ写真は、カメラマンさんからのアイデアで撮らせていただきました。私には思い浮かばなかったアイデアだったので、提案いただいたおかげで素敵な写真が撮れて嬉しかったです。
嚥下のできない息子なので、撮影の合間には時々吸引したり、体が大きくなってきて移動は慎重に行わない危険なため、一緒に抱っこして移動を手伝っていただきました。
また仰向け姿勢は苦手など息子の特性をくみ取って自分たちのペースで撮影を進めさせて頂けるのが何よりも嬉しいポイントでした。
ベッドから殆ど降ろしたことがない息子なので、ストレスを感じて頻脈になったり、嫌がって泣いて鼻水が出てきて撮影どころではなくなってしまったらどうしようという心配は正直ありました。
今回は自宅であったため、撮影前に訪問看護師さんに清拭してもらいコンディションを整えてもらえたこと、家族みんなでいたことが落ち着いたのか、息子は驚くほど終始ご機嫌でいてくれました。
でも、撮影が終わった後、いつも以上にたくさん昼寝した様子を見ると、家族の温もりやみんなの賑やかな雰囲気など、たくさん刺激を感じてくれたんだなと思います。笑
すごく些細なことかもしれませんが、家族五人で寝そべること。
それがとても心地良くて照れ臭くて、母の私にとっては、とてもとても貴重な時間でした。その瞬間をフィルムにおさめていただけたこと、やっぱり家族写真をお願いできて良かったなと心から思いました。
息子の入院やレスパイトなど時々必要があり、離れ離れで過ごさなくてはならない我が家だからこそ、この家族写真をいつも大事に身に付けて、写真を通じて家族の絆を感じていきたいと思います。