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2022-01-22

2022.1.21.しゅんくんファミリーより

家族写真を撮影させていただいたしゅんくんファミリーから素敵な感想をいただきました。

「このためにやってきた」

「本当に続けて来て良かった」

心からそう思うことができる本当嬉しい言葉です。

子どもたちやご家族からいただく言葉には、本当に励まされます。

これまで撮らせていただいた4年分の写真と一緒に

今回、いただいた言葉をそのまま載せさせていただきます。

ご家族のたくさんの想いを感じることができますので、よければ読んでみてください。

〜感想〜

「出張写真サービスだけではなく、スタジオでも写真撮影できるようにその準備をしていきます。」と、安田さんに教えていただいたのは前回自宅での写真撮影でのこと。
次の七五三を踏まえた写真撮影では、家族五人そろっての初めてのスタジオへのお出かけになったら良いなと願っておりました。
去年の春に無事スタジオも完成されて、秋には新たな難病が発覚して入院してしまっていた我が家の重度障碍児(以下、医療的ケアを伴うケア児という)の体調も何とか整い、このたび七五三撮影に出かけることができました。

大きな福祉車両に家族全員で乗って、初めてのお出かけ。
いつもケア児の入院や通院では、ケア児が付き添えるわけではなく両親のどちらかが福祉車両に乗っていくのできょうだいたちは見送るだけ。しかし、今日はそこにきょうだいも一緒に乗れる!ほんの小さなことですが、私たちには大冒険の始まりでした。
ついてみると、まず第一声は「ひろーい!!」有料室内遊び場に来たような清潔感と開放感。
見たことのない大きな遊具やおもちゃにきょうだいもさっそく目を輝かせていました。
私も活動ブログなどを通じて、スタジオの様子は写真で拝見していましたが、想像を超える素敵な場所で思わず感嘆の声を漏らしてしまったほどです。
我が家のケア児は、低緊張で力が入らず首も座らないため、抱っこはおろかバギーからおろすことも非常に難しくあります。タイヤをきれいに拭いて、室内をバギーごとあちこち移動もできる広さも安心のポイントでした。
今回は、ケア児の5歳、きょうだい末娘3歳の七五三というお祝い写真なので、みんなで正装し白い背景でビシッと決めた集合写真を撮ってもらいました。
それから、もうひとつ背景を変えて、一面お花の写真。
撮ってもらった写真を見ると、どこか特別なリゾート施設にお出かけしたかのような異空間でそれもまた素敵です。
最後に、大人の手も足りていることから、バギーから降りてスタジオ中央に鎮座している大きなトランポリンにケア児と乗って写真を撮ってもらいました。
バギーかベットでしか寝転んだことのないケア児にとって、自分たちの重みで沈んだり揺れ動く不思議なこのトランポリンは恐怖だったようです(笑)それまで、集合写真では目を大きく開けて良いお顔だったのですが、トランポリンへ移動したとたん眉毛は吊り上がり目は赤くなり涙はぽろっと。心拍はそこまで上がっていなかったので、苦しいというよりは初めてのことに戸惑い泣いているようでした。
本人からしたら、経験したことのないトランポリンで怖かったかもしれませんが、表情が変わる瞬間、心が揺れ動く瞬間をこうして写真に収めていただいたこともいずれ思い出になるような気がしています。
遊ぶことが大好きなきょうだいたちも、集合写真を撮り終えるとトランポリンや、滑り台、大きなクッションで遊びたくてもうウズウズ。きれいな装いが崩れる覚悟で最後はフリータイム!きょうだいは、汗をかくほど飛び跳ねたり遊具で全力で遊んでいました。
安田さんが、遊ぶきょうだいにむけてカメラシャッターを切りながらおっしゃいました。「お家や施設での撮影だと、ケア児がいるとまずはケア児の対応が必要になって、きょうだいたちはその間どうしても待っていてねとなってしまいがち。すると、待ちくたびれて写真を撮ろうとするころにはきょうだいたちも退屈したりふてくされてしまうことがある。」なるほど。
きょうだいたちも、思いっきり遊べる場所、ケア児も安心して過ごせる場所。だからこそこのようなスタジオ撮影を我が家に提案してくださったんだと納得がいきました。

最後に、医療ケア児、重度障碍児がいらっしゃる多くの親御さんが経験されている、今日という日が当たり前ではない日々の中で、我が子の成長や節目は本当に感慨深いものだと思います。
そんな我が子も、生まれた当時は重度な障害のため一歳までは生きられないだろうと医師から告げられ、実際に何度も生死をさまようところを目の前にしてきました。どうすることが正解か、何を目指したら良いか、誰にもぶつけられない不安や不満を抱えていた日々もあります。我が子に障害がわかったとき、正直家族そろって我が子の七五三を心から祝える未来を本の1ミリも想像することさえできませんでした。
しかし、ありがたいことにケア児はいろんな方の支えや協力を経て退院して家に帰ることができ、私自身もたくさんのひとに話を聞いてもらったり、カウンセリングを受けたり少しずつ気持ちも安定して過ごせる日々も増えたさきにみえてきた七五三でした。過去の自分にエールと称賛を称えて、いつの日か私たちらしくお祝いしたいと思えるようになってきました。

今は、コロナ禍もあり遠くのお出かけはかなわないけれど、七五三のお祝いとして、子供たちにはそれぞれどんな洋服を着よう、どんな写真を撮ってもらおう、せかっくだから美容院で髪を整えてもらおうか。我が家の小さな大冒険は、普段は全く家から出られない私にも刺激と楽しみを与えてくれました。
スタジオがあまりにも素敵だったので、つぎはかしこまった記念撮影ではなくて、両親も全力で一緒に子供たちと遊びながらその日常のような写真を撮ってもらおうかな、外のテラスで遊んでみるのも楽しそうだな…等と次のワクワク、目標を与えてくださる素敵な撮影会となりました。

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