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2019-09-07

永峰さんより

10年前、娘は誕生しました。雲ひとつない澄みきった秋の空の日。

喜びを噛みしめる暇もなく、娘はてんかん発作を繰り返し、別の病院へと搬送されていきました。

そこは清潔で沢山のモニターで管理されたNICUという空間。

生まれたばかりの娘には沢山の管が繋がれていました。私はただ見つめる事しかできず、母親らしい事は何もしてあげることができませんでした。

そこで、看護師さんに「写真を撮ってあげてもいいですか?」と尋ねると、予想外の言葉が返ってきました。

「お母さん、沢山写真を撮ってあげてください。ここにいる子供達はいつ、何がおきてもおかしくはないのです」と。

その言葉を聞いて、娘の病が治らないものであること。

そして長い時間は一緒にいられないのかもしれないのだと悟りました。

それから私は毎日のように写真を撮るようになりました。

目を開けてくれたこと、ミルクを飲む姿、泣いた顔。

当たり前に思える一つ一つの表情が愛おしく感じられました。

初めて抱っこできた記念や、一般病棟に移れた日、家に初めて連れて帰れた日、クリスマスにお正月などなど、私たち家族にとっては毎日が特別な日です。

ある時、家族写真を撮りに写真館へ行きましたが、娘の眠いタイミングで機嫌が悪かったり、着替えるスペースが狭くてとても大変でした。

また身体が大きくなってきたので、抱っこで支えることも難しくなりだんだんと諦めてしまうようになりました。

そんな中、安田さんより訪問で遊びと写真についての活動をしたいと相談を受け、アドバイザーとして関わらせていただくことになりました。

この活動の素晴らしいところは、家族みんなが一つになりかけがえのない大切な思い出を作ることができることです。

その日は二度とは戻ってこないけど、写真は永遠に残ります。

つまり生きた証でもあります。

その写真が最高なものになるように、遊びをプラスしたり、和ませる様々な工夫をして表情を引き出してくれます。

これは、病児、障害児の知識や経験が豊富な安田さんだからできることです。

多くのご家族に幸せの写真を届けられるよう、これからもこの活動を応援していきます!!どうぞよろしくお願いいたします。

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